真・女神転生3 NOCTURNE
発売日 ’03.02.20 通常版 8,190円、デラックスパック版 13,440円




200X年、少年は悪魔になる。



● ソフト紹介
3は出るのか、出ないのか。待っても待っても作ってる気配が無いところを見るとやっぱり出ないのか。と、願望も風化しそうな頃になって出た。前作である真・女神転生2が出てから、9年経っての発売。
ハードもSFCからPS2に代わっているので、当然ながらかなりの変化を感じる。
まず3D化。特に、金子氏が描く悪魔が動くようになったのには、ちょっとした感動があった。悪魔のイメージが崩されるような事が無かったのが嬉しい。
前作と比べるとダンジョン等も綺麗で戦闘中の効果も派手、イベントの演出も楽しめる。
また、真・女神転生2がメシア側が中心の世界が展開され、主人公も最初、救世主という立場だったのに対し、3は主人公が序盤に悪魔化、殺らなければ殺られるという、混沌とした世界が舞台になっている。どこからどうみてもルイ・サイファーであろう子供も最初からちょくちょく出る。

● 特徴
ストーリー。舞台は東京だが、『東京受胎』を経て弱肉強食の荒野に変わり果てる。ボルテクス界という閉じられた世界に変化。
天にはカグツチというエネルギー体が輝いている。
悪魔ばかりの世界で、例外的に生き残った人間、主人公と友人の勇、千晶、教師である裕子、そして『受胎』を引き起こした氷川がいる。(他の人間は思念体となっている。)
勇、千晶、氷川はそれぞれのコトワリを掲げ、自らがこうあるべきと考える世界にすべく、行動をする。
真1、2、ではLAW、NEUTRAL、CHAOSの、いずれかに主人公が属する事になったが、今回はシジマ(人の欲望を不必要とする、静寂の世界)、ムスビ(他人の干渉を受け入れない、自分だけの世界)、ヨスガ(力の有る美しい者のみが生き残るべきという、弱肉強食の世界)、もしくはどのコトワリにも賛同しない道、いずれかを選択する事になる。
音楽。メロディよりも雰囲気を重視したと思われるBGMになっていて、世界観にあっている。これまでと比べると個人的には多少退屈にも感じたが、このゲーム(NOCTURNEというタイトルから考えても)には丁度良いかもしれない。

合体
2との違いは、魔法や特技の一部継承が出来る。(他のシリーズでは既にある)3身合体が無くなり、生贄合体が加わったという点。合体の際に生贄の悪魔を追加出来、通常よりもレベル、能力がアップした悪魔が出来る。御霊合体もある。
3身合体が無くなった事で、複雑さはあまり無くなった。

戦闘
プレスターンという形式で、クリティカルヒットやウィークポイントを突くと1回行動回数が増えるというシステム。相手の弱点や味方のステータスを把握してプレイしないと、好転に傾く事もあれば、一気に追い込まれる事もあり、メガテンぽいシビアさを感じる。
戦闘に参加できる悪魔は、主人公を除いて3体。
 

主人公が悪魔
これまでは悪魔召還プログラムを用い、悪魔を使役していていたのが、今回は主人公自身が悪魔と言う事で、生身で使役、召還を行う事になった。
悪魔召還プログラムを使うものは魔法が使えないという設定があったが、プログラムを使わない=魔法どころか様々な特技(悪魔だから)も使える美味しい主人公という事に。
ただ、少々寂しい気がするのも確か。
主人公は、方々で手に入れることになるマガタマを飲み込む事によって、様々な能力(魔法や特技等)を得る。
 
ダンジョン
メガテンらしく、弱音を吐きそうになるようなダンジョンが結構ある。とにかく長かったり。仕掛けが難しかったり。
それでこそ、と思う人もいれば、しんどいと思う人もいるのかもしれない。
この階段は一体いつまで続くのか、次の回復エリアまではあとどれくらいなのか、今度こそ全滅しそうだ、等の気持ちに苛まれたい方にはオススメ。

パズル
こういったものが余程得意な人で無い限り、自力でクリアするのは難しいのではないかと思われるパズルゲームがある。
しかもクリアすることで手に入るアイテムは、マガタマの「ゲッシュ」。
もう少し難易度を低くする等して欲しかった。

● 書籍
「真・女神転生3‐NOCTURNE 公式ガイドブック」 成沢 大輔 CB’s Project
攻略に関してはこれを買って置けば事足りる。最終ダンジョンまでちゃんと攻略されているし、殆どのデータが載っている。

● 感想
コトワリについては、考え方がどれも極端な気がした。なのでどこにも属さない道を選んだ所、やたらと寂しく素っ気の無いエンディングを迎えた。(選択肢によっては、別のエンディングを迎えるらしいが)
素っ気無さはメガテンならではだと思うが、何とも報われて無さが痛かった。

生贄合体は、固定の悪魔に思い入れがある人には有り難いと思う。といってもやはりレベルが上がるだけではどうしようもない限界もある。(能力の偏ったレベルアップだったり、特技の貧弱さだったり)
ただ、元々レベルの低い悪魔が後半にも耐えられるだけのレベルアップを果たすと、他の悪魔が必要なくなってしまうので、それで良いのではとも思う。

クリアとは関係ないが、最終ボスよりも強いと言われている四天王の存在は、やり込む方には嬉しい存在だと思う。(まさしく鬼のように強いので、半端な強さでは到底叶わないが。)

全体的に言えば、ボリュームはあり、難易度もそこそこあり、思想と思惑が交錯する展開もあり、メガテンファンにも楽しめる作品だと思う。
視覚的表現が向上した事によって、美しいダンジョンや、イベント時のカメラワーク、3D化して動き回る悪魔等、当然だがSFCから比べると表現が多彩になり、以前よりリアルに真・女神転生の世界を感じる事が出来たのが嬉しかった。
文章:ノコ



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