今朝も岡本のおやっさんの声で目が覚めた。
わかったよ。すぐ起きてトレーニングでもやるよ。
もたもたしていたら、おやっさんは今までの苦労をくどくどと、少し恩着せがましく語りだした。
ああ、わかってるよ。あんたには世話になった。
もうすぐトーナメントの決勝だ。
俺は絶対に勝つ。勝ってみせるさ。
そして、あんたに楽させてやるよ。俺もこれでセンター市民だ。
おっさんには話してないが、不思議な幻を見ることがある。
そんな時には、昔のことを思い出せそうな気もする。
でも、センチメンタルな感傷に浸っている場合じゃない。トーナメントだものな。
街をぶらついていたら、占い師に声をかけられた。
占いなんて信じないが、まあいいか。タダでいい、って言っているし。
占い師は静かに言った。「心の底に眠る名前...、ゆめゆめ忘れるでないぞ」
とにかく、今日は不思議な一日だった。いろいろおかしなことがありすぎた。
そんな時は、こんな疑問が頭をよぎる。
俺は、一体誰なんだろう...?
● ソフト紹介
発売は1994年3月18日。スーパーファミコンでのメガテンシリーズ第2作目となります。
関連物として、攻略本なども出版されました。その他、コミックスも出版されています。
真・女神転生2必勝攻略法(双葉社)
真・女神転生2攻略の手引き(アスペクト)
真・女神転生2のすべて(宝島社)
真・女神転生2攻略ガイドブック(小学館)
真・女神転生2悪魔大辞典(宝島社)
このソフトの他、真1とif・・・がPSのソフトに移植される予定なので、スーパーファミコン版をお持ちでない方は、そちら
の発売を待って入手する方法もあります。発売日は未定ですが。(2001年4月現在)
● 特徴
タイトルを見ると真・女神転生の続編という印象が強いですが、ストーリーが直接つながっている訳ではないので、前作を知らなくてもプレイできます。。ただ、ところどころに前作からの伏線(?)があるので、できれば前作をプレイしてからのほうが充分楽しむことができるかもしれません。
本作の舞台は、20XX年のTOKYOミレニアム。かつての東京にメシア教会の統治によって作られた都市で、前作から数十年後の世界です。その都市の中にある唯一の歓楽街、ヴァルハラからストーリーが始まります。初めは周囲の人々に言われるままに行動する主人公ですが、やがてさまざまな人物に出会い、幾つもの選択を迫られます。その結果、ストーリーはLAW、CHAOS、 そしてNEUTRALと分かれていきます。(この辺りは、前作と同じですね)
システムなどは前作とほとんど同じですが、少しだけ変わったところもあります。
1 仲魔の戦闘
戦闘時、仲魔への指示は"ATTACK"、"MAGIC"、"EXTRA"、"RETURN"、"DEFEND"の5種類のコマンドより選んで出します。
さて、そのうちの"EXTRA"ですが、1では仲魔が複数の特技を持っているとそのうちのどれかがランダムで選ばれます。
使って欲しいものをタイミングよく使ってくれればいいのですが、「なぜ、そこでそれをする?!」ということになるのもしばしば。2では、複数の特技を持っている場合はどれにするかを選べるので、前述のようなイライラはありません。
2 剣合体
真1でも、ある特定の剣を持って「邪教の館」へ行くと、剣合体が選べ、ある特定の仲魔と合体させて強力な剣を作り出すことが出来ました。2では少しバージョンアップして、剣×剣、剣×剣×仲魔の合体が行われるようになりました。
3 E.A.
E.A.とはエネミー・アピアランス・インジケータ(Enemy Appearance indicator)の略です。2Dマップの左隅や3D移動時のメンバー表示の上にある細長い帯のことです。これは悪魔の出現率を表していて、青→緑→黄→赤の順に出現率が高くなります。
4 ラグの店
「ラグの店」といえば、宝石をアイテムや精霊と交換してくれるお馴染みの店です。1では精霊との交換には3種類の宝石が必要で、その種類も精霊ごとに決められていました。宝石は宝箱の他、特定の悪魔を倒すことによって稀に入手できる貴重品なので、欲しい精霊によってはなかなか宝石が集まらずに交換できないこともありました。
2では、精霊交換に必要な宝石は2個(同じ宝石でも可)になり、精霊を手に入れやすくなりました。また、今回は他のアイテムとは別に、宝石を各種9個まで持つことができるようになっています。
5 メッセージ表示
メガテンの魅力のひとつに「会話」がありますが、1では会話の内容やメッセージはすべて平仮名で表示されていました。2ではメッセージ表示に漢字も使用されています。(個人的にはすごくうれしかった変更点)
6 カジノ
真1ではなかったカジノが2では再登場しています。また、以前はカジノ内にあったコードブレーカーは、カジノとは別の場所で経営(?)されており、カジノのコインの代わりにメタルカードが必要になります。これらの施設はゲームの本筋とは無関係なのですが、カジノやコードブレーカーの景品としてのみ入手できるアイテムもあり、ミニゲームとしても楽しめます。
カジノではないのですが、あるポイントで稀にロシアンルーレットが始まるイベントが発生します。こちらは仲魔を賭けるゲームですが。
他にも細かいところでは、合体の結果が1と2で一部変わったり、鑑定屋の登場などがあげられます。以上はスーパーファミコン版の内容なので、新たに発売されるPS版の内容については確認できませんでした。すみません。
● 総評
本作の舞台はLAW、つまりメシア教の支配する近未来です。前作でLOWエンディングを選んでいると、わりとすんなり受け入れられるかもしれませんが、CHAOSもしくはNEUTRALのエンディングを選んだユーザーは、少し戸惑ったかもしれません。これは、CHAOSの場合、力ある者がますます力を持っていくなかで力のない者達がよりどころを求めた結果、メシア教が再び勢力を 伸ばしていき、このような世界が出来上がったのだそうです。それでは、NEUTRALの場合は? それは、1の主人公が老人(太 上老君)の期待に反して何もしなかったため、ふたたび世界が混乱して勢力争いが再発した結果、このようになったのだそうです。(製作者インタビューより)
この解釈については、いろいろと意見があることと思います。本作を真・女神転生の続編ではなく、ひとつのRPGとして見ると、メシア教中心の世界というのは、キリスト教によく似た宗教の存在する世界、つまり日本での一般的なRPGの世界に近いように思われます。初めてメガテンをプレイしてみようと思ったユーザーには、わかりやすい設定なのかもしれません。
前作で操作等に不満に思った点がいくつか改善されているところはうれしいところです。特に、仲魔に対して細かい指示が出来たり、会話のバリエーションが増えた点は、メガテンの特色のひとつである「悪魔を仲魔にして戦力にする」をよりリアルにしたのではないでしょうか。
● 感想
総評ではなるべく冷静に書いたつもりですが、個人的には「え?なんでメシア教…?」前作でのCHAOSやNEUTRAL時の苦労はなんだったの?と思ったものでした。(私だけ?) 確かに前作はマルチエンディングでしたが、だからといって3通りのオープニングにしたり、まさか続編を3作出す訳にもいかないのはわかっていますが。前作に思い入れがあっただけに、少しがっかりしたのを覚えています。しかも、ミレニアムにいたる背景(というよりこじつけ?)も雑誌でインタビュー記事を読むまでわかりませんでした。(取扱説明書に年表があったかな?) これがもうちょっとわかりやすくゲーム内で説明されていたら、と思うと少し残念です。せっかくところどころで真1の名残(?)があるのに、それがかえってストーリーをわかりにくくさ せているような気もします。
もうひとつ、個人的につらかった点は、途中でヒロインがいなくなるところ。今回、最初に"ヒロコ"が主人公のパートナーとなります。しかし、途中で"ヒロコ"は主人公と別れ、新しいパートナー"ベス"と出会います。ところが、"ベス"との別れを迎え、"ヒロコ"と再会します。"ヒロコ"と再会してやれやれ、と思うと、また"ヒロコ"はどこかへ行ってしまうのです。ストーリーの途中でパートナーがいなくなるのは、メガテンの伝統なんでしょうか? 途中で何を目的にしていたんだかわからなくなってしまったのは私だけかもしれませんが、なんだか無理やりパートナーと引き剥がしているようなイベントでは意味がないような気がします。もっと効果的なイベントにして欲しかったです。
いろいろ文句をだらだらと書き連ねてしまいましたが、決してこのゲームがつまらない訳じゃありません。ミレニアムというメシア教の支配する世界、地下に眠る旧東京の街並み、そして魔界。3つの世界で起きるさまざまな出来事に迷いながら、やがてひとつの結論を出して、最後の敵との戦いを迎える。その達成感(疲労感かもしれない…)はなかなかのものです。現時点ではPS版の発売の詳細はわからないのですが、もしかしたらまた手を出してしまうかもしれないなぁ、と思う今日この頃です。
文章:たれさん
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