| 発売日 ’95.12.25 |
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電話が鳴った。ガールフレンドの久美子からだ。 臨海公園にある喫茶店「アフロ」で待ち合わせだ。 まだ眠い頭を抱えて、僕は支度を済ませて出かけた。 それは、いつも通りの休日の朝の出来事だ。 そう、「いつも通りの」はずだった・・・。 待ち合わせ場所で待つと、久美子がやってきた。 レポートのための本を借りたいから、図書館へ行きたいと言い出した。 一緒に図書館へ行くと、貸し出しカードを忘れたから代わりに借りてくれと言った。 ・・・。仕方が無い、と思いながら、僕の借りた本は「古代日本文明論」。 今思えば、この本が・・・。 そして、コンサートのチケットを取ってきて、と言い残して、久美子は去っていった。 ・・・・・・。まあ、これもよくあることだ。 僕は、チケットセンターがはいったとある雑居ビルへ。 そして、そこで僕は・・・。 ● ソフト紹介 発売は1995年12月25日。セガサターンでのメガテンシリーズ第1作目となります。 その後、「真・女神転生デビルサマナー 悪魔全書」が発売されます。これは、登場する悪魔たちのグラフィックやプロフィールなどを収録したグラフィック集です。また、ゲームと「悪魔全書」がセットになった同梱版も発売されました。 関連物として、攻略本やワールドガイドなども出版されました。その他、コミックスやノベルスも出版されています。 真・女神転生デビルサマナーのすべて(アスペクト) 真・女神転生デビルサマナー公式ガイドブック・ベーシック(アスペクト) 真・女神転生デビルサマナー公式ガイドブック・ファイナル(アスペクト) 真・女神転生デビルサマナーワールドガイダンス(ソフトバンク) 現在、サターンのソフト自体がかなり入手が難しく、このソフトや関連書籍も入手困難と思われます。 (デビルサマナーワールドガイダンスは、最近 復刻版が発売) また、デビルサマナーはTV化され、話題となりました。 ● デビルサマナーの特徴 メガテンシリーズの6作目(旧約も入れると7作目ですね)にあたる本作品は、セガサターンという今までと違うハードで発表されました。発売当時、サターンのソフトにまだRPGが少なく、そのせいか、今までのメガテンとはだいぶ雰囲気が違います。 まず、舞台が平崎市という架空の街であり、しかもそこは魔界でも異世界でもなく、ごく普通の人々がごく普通に暮らす世界(一部が異界化しますが)であるということです。そして、ストーリーがLOW、CHAOSの属性に左右されず、大きな分岐もないいわゆる「一本道」であることも、今までの作品とは大きく違う点かもしれません。 また、システムなどの細かいところでも、いくつかの今までとは異なる特徴があります。 1 仲魔の忠誠度 今までの場合、戦闘時に仲魔に対して指示を出すとステータス異常を起こさない限り、ちゃんとその通りに行動してくれました。しかし、今回は最初から細かい指示を出すことはできませんし、その通りに実行してくれるかどうかもわかりません。それぞれの仲魔がサマナーに対する「忠誠度」を持っており、それが低いうちはなかなか指示に従ってくれないのです。 忠誠を誓える相手でないと、命令には従わない。当たり前といえば当たり前なのですが、最初は言うことを聞いてくれない仲魔に手を焼かされることとなります。そして「忠誠度」を上げるために、主人公は自分自身を磨いたり、共に戦ったり、物を貢いだりしなくてはならないのです。 2 魔晶変化 物を貢がれることによって「忠誠度」が上がるタイプの仲魔は、「忠誠度」がMAXになるとお礼のメッセージが今までのものと変わります。そこで、業魔殿(前作までの「邪教の館」)へ行くと、その仲魔が特殊な武器や防具に変化します。これを魔晶変化といいます。なかなか使える武器や防具が手に入るのですが、「忠誠度」をMAXにするのは(言い換えれば、そのためのアイテムを手にいれるのは)ひと苦労です。 3 造魔合体 ゲーム序盤で手に入るドリー・カドモン。これは、仲魔と合体させることによって、その能力を吸収し成長していく「造魔」の素となるアイテムです。この造魔、仲魔とは異なる存在で、自分の好みに合わせて作ることができます。他にも、 忠誠度が最初からMAX、マグネタイト不要、あるレベルになったときに特定の仲魔と合体させることによって新たな種族「英雄」になる、などの長所を持っていますが、新月時にはまったく力を発揮できない、という欠点も持っています。 4 御霊合体 デビルサマナーにはいくつかの新種族がありますが、そのなかのひとつに「御霊」があります。精霊同士の2身・3身合体で作ることができるこの「御霊」と仲魔を合体させると、その仲魔のパラメータを上げることができます。「御霊」ごとに上昇するパラメータの種類や上昇値は決まっており、パラメータの上昇には限界もありますが、お気に入りの仲魔をパワーアップさせて長く付き合うことも可能です。 5 パートナーの魔法 主人公のパートナーとなるレイ・レイホゥ。彼女は「神降ろし」をすることによって魔法を使えるようになり、レベルアップすると新しい魔法を覚えてくれます。この「神降ろし」の時、彼女はどの女神を降ろすのか聞いてきます。選択肢は3つ。ここで誰を選ぶのかによって、レイが覚える魔法の種類が決定します。そして、難易度や戦略にも影響してくるのです。真T・Uではパートナーの魔法は選ぶことができず、if…ではガーディアンによって左右されました。ちょうどこの中間のようなシステムと考えると分かりやすいかもしれません。 6 戦闘終了時に現金を得られない このデビルサマナーでは、戦闘が終了するとMAGを得ることはできますが、現金を得ることができません。どうやって現金を得るか、というと、「生体エナジー協会」という怪しげな場所へ行き、MAGを現金化するのです。(もちろん従来どおり、アイテムを売却することでも現金は得られますし、まれに悪魔と会話するともらえることもあります。) ● 総評 特徴のところでも触れましたが、まだサターンのソフトにRPGが少なかった時に発売された、ということが関係しているのかもしれませんが、この作品は今までのメガテンを知らなかったユーザーでもとっつきやすいような雰囲気になっています。 作品の舞台となる街や店、途中で会う人々も現実とそれほどかけ離れているものは出てきません。その代わりか、今までおな じみだった「邪教の館」は「業魔殿」というホテルに変わり、ラグの店もありません。これにはいろいろ意見があると思いますが、新規ユーザー獲得、という面では成功だったのではないでしょうか。 また、いくつかの新しい試みがなされ、今までのメガテンとは違った新しい流れを作ろう、という意図も感じられます。これは後に「ソウルハッカーズ」が製作されたことから考えても、成功だったのだと思います。これは同時に、今までの流れを汲む真・Vが製作されるのかどうか、という疑問をユーザーに持たせることにもなりました。 ● 感想 初めてゲームを立ち上げた時の感想は、「あら、ポリゴンじゃないのね」でした。発売当時のサターンのソフトは、なんでもかんでもポリゴンでした。サターンの性能を生かすためにはポリゴンしかない、という感じで、ポリゴンにこだわるあまりゲームとしてはいまいち、というのも多かったので、ポリゴンじゃないデビルサマナーには好感がもてました。グラフィックは綺麗でしたし、戦闘時の効果アニメーションも好きでした。(特に、ドルミナーが効いた時) ハードボイルドな雰囲気は嫌いじゃないので、ストーリーには割とすんなり入っていけました。主人公のまわりを固めるキャラクタも一癖ありそうな人たちで、これもハードボイルド(?)。今までのサイバーパンクっぽい雰囲気(ちょっと違うか)が好きな人にはちょっと不満かもしれません。ストーリーも今までのような壮大なものではなく、地域密着型とでもいうんでしょうか、ちょうど映画や長時間ドラマを見ているような感じです。 割と好きなこの作品ですが、個人的にはいくつか不満もあります。なかなか会話が進まず仲魔になってくれないこと、「忠誠度」がなかなか上がらないこと、序盤の資金不足(私だけ?)、そして、ジャック兄弟と会話しても「ヒーホー」と言ってくれないこと!(言ってくれる奴もいるんですけど…) それはさておき、このデビルサマナー、「メガテンってやってみたいけど、なんか難しそう…」と思っている人に試しにやってごらんよ、と勧めるのにちょうどいいのでは、と思っています。 文章:たれさん |