コント型SHプレイリポート:ハッカーズ・ロケンロー
text3:リアル・ロックンローラー
宝「……と、かようにして、俺のVSキョウジ戦計画は成功を見たのだった。以上!」
ネ「嘘キョウジ戦計画でしょ。」
ユ「しかもどこが成功だよ、結局普通に高レベル悪魔をコピーさせただけじゃないか。完全に失敗だろ。」
宝「……仕方ねえだろ、所詮キョウジさんじゃねえ、フィネガンだからよ……」
ユ「調子に乗って話し出した割にお粗末な結末だね。ねえ、シックス。」
シ「………………」
ユ「シックス?」
シ「……ぶつぶつ…………足が、足が回る……」
ネ「さっきからずっとこんな調子よ、こいつ。胤虎、一体何をふきこんだか。」
宝「……まあ、いたしかたあるまい。トラウマにもなるわな、ガキが赤い雨にふられりゃあ。」
ユ「あ、赤い雨?」
ヒ「……シックスくん、いろいろあったのね……」
宝「しかしながら俺的大冒険を聞き流すとは、万死に値する罪悪である。レッツ処刑。」
ヒ「……って胤虎なに振りかざしてるのよ!」
宝「変化の杖。テクマクマヤコーン豚になっちゃえシックスー。」
ヒ「どこが!秘剣ヒノカグツチ(攻撃力132)でしょ!」
宝「ちぇーすとっ!」
シ「ぶつぶつ…………はっ、殺気……って、うおお!」
宝「ちっ、真剣白刃取りとは貴様できるな!」
シ「このヤロウ、いきなり何しやがる!あちっ、あちいっ!」
宝「わははは、熱いのは当然であろう。見よ!ヒノカグツチの刀身は赤く燃えている!」
シ「あちっ、熱いっての!……んのクズヤローが……はあっ!」
一瞬の隙をついて巴投げを仕掛けるシックス。 見事投げ飛ばされて宝蔵院胤虎、機材の山に激突。 轟音と共に山は崩れ、胤虎はジャンクの中に埋もれる。
宝「うへえ!」
ユ「あ、鳥口守彦。」
ネ「そのネタどれだけの人間が分かるのよ。まあ、メガテン好きなら知っててもおかしくないけど。」
宝「いって!うわ、ものすげ痛え!シックス、貴様!」
シ「るっせえっ、てめえ誰を殺そうとしてやがったんだ、ああ!?」
宝「命脈を絶つと言え、教養のないやつめ。お前、文学読んでるのか、文学!」
シ「ほざきやがって、大体アンタ恥ずかしくないのかよ。」
宝「……何がよ?」
シ「あのな、周りをよーーく見てみろよ。SSSさんは主人公たった一人でのゲームクリア(次元の回廊、エキストラダンジョン含む)、全ボス1ターン撃破という二つの驚異的な記録に挑戦しているし、けむさんはノーセーブクリアなんて実にアクロバティックなプレイをしてらっしゃる。他にもガイキチじみたいやいや人間業とは思えないことをやってのけているプレイヤーが、幾らでもいるじゃねえか。それが何だ、アンタのは。だらだら合体繰り返してただけ。時間さえかけりゃ猿でも出来る!アンタがやりこみさんコーナーにいること自体、間違いなんだよ。自分の暇人ぶりを披露してるにすぎねえんじゃない?」
宝「き、貴様言いたいほーだいだな。」
ネ「何気に、いっちゃいけないことになってるセリフ口にしてるしね。」
ユ「SSSさん、DESSさん、その他やりこんでる皆様方、気に障ったらホント、ゴメンナサイ。笑って許して。」
宝「そこまで侮辱されて黙っている俺ではないぞっ。黙っていては男ではない、いや、それ以前に!ロッケンローラーじゃねえ!」
シ「な〜にがロックンローラーよ、茶碗でもポコポコ叩いてな。」
宝「腹へった〜飯く〜わせ〜……じゃねえ、ドラムを馬鹿にするな!岡田アニキだって昔はドラマーだったんだぞ!」
シ「いや、俺はドラムやロックを馬鹿にしてるわけじゃなく、トレパンをけなしているだけで。」
宝「ふっ、リミッター解除OK。これより戦闘モードにスイッチする……悪魔にまみれて地獄を見ろ真悟!でえい、COMP起動!」
シ「馬鹿目、アンタのやることなんざお見通しよ、Goヒトミ!あのトレパン野郎を殲滅せよ!」
ネ「アタシは鉄人か。冗談じゃないわよ、なんでアタシが……」
宝「召喚、怪異あかマント(LV42)!」
あかマント「ずっどおおおおおおおん!うぉれは怪異あかマントだあああああ!」
宝「ゆけ、マルキチ!緑のだえきだ!」
ユ「ああ……!ヒトミちゃん危ない!」
あかマント「がぼ、げろぼがああっ!」
……ヒトミ、地獄絵図。
ヒ「………………」
シ「……っちゃー……」
宝「ヒ、ヒトミ!?……だ、大丈夫か?いや、悪気はなかったんだ、悪気は!ちょっと手元が狂っただけで……」
ヒ「………………」
宝「な!?な!?さーシャワー浴びよう!今度ムラマサさんの店で奢ってやるからさ……」
あかマント「なんだぁぁ、そうだ俺は狂ってるぅぅぅ!ほほほ、マロは……はがーっぐぼがべら!」
ヒトミの手から放たれた謎の衝撃波により、あかマント死亡。
ユ「え!?何!?何なの今の……ねえヒトミちゃん……」
ヒ「………………」
宝「ま、まさか今のはリムドーラ!?馬鹿な、ソウルハッカーズにはそんな魔法は……」
ヒ「…………ふ、ふふふ……ヒハハハハハハハ!」
シ「げっ、ヒトミが壊れた。」
ヒ「ふーっ、ふーっ!殺す、胤虎殺す!」
宝「ま、まてヒトミ……」
ネ「問答無用よっ、アタシだって怒ってんだから!ああ、もう、気持ち悪い!」
ヒ「ひははははは!マハ・ブフダイン!」
SE(ビョーーービョーーーー!)
ユ「し、しむ〜!凍る〜!」
シ「ここは八甲田山かよ、シベリアのツンドラかよ、昭和基地かよおお!」
宝「ああ……向こうにタロウ、ジロウが……植村直己が……」
シ「馬鹿、寝るな、寝るんじゃねぇ!眼を瞑ったら死ぬぞ!」
ユ「死の間際でようやく互いの友情に気付いた二人であった。が、時すでに遅し。」
シ「くだらねえナレーション入れるんじゃねえ!……おいトレパン!お前の所為だろ、何とかしろよ!」
宝「……っええい仕方ねえ!カモン、嘘キョウジ戦計画の残照たち!アナト、マハ・ラギオンだ!」
SE(ゴオオオオ……バカンッ!)
ユ「わーわー、熱っ、焼けちゃうよおお!」
シ「ぎゃあああ!この馬鹿、俺らまで焼いてどうするよ!」
ネ「胤虎アンタ、抵抗するっての!?」
ヒ「……切腹、せっぷくしろ、こんがきゃー!」
宝「じゃかーしい!ヒトミ、お前がいくら足掻いた所で、アナト、メタトロン、ヴィシュヌの三人を向こうに回して無事でいられると思うなよ!」
ネ「馬鹿言ってんじゃないわよ!アンタの仲魔はアタシの仲魔でもあることを忘れないで欲しいわね!さあ来なさい、破壊と再生を司る渾沌のものどもよ!サバト!」
ユ「うわああ、上位悪魔が大集合……かっこいい!アトラス万歳!ビバ、メガテン!愛してるよ金子一馬師匠ぉぉぉ!」
シ「馬鹿、そんな呑気なこと言ってる場合か!大怪獣総決戦じゃねえってんだよ!」
ヴィシュヌ「あんぎゃー!」
メタトロン「きるる!きるる!」
アナト「おぉぉぉぉん!」
シヴァ「こふぅぅぅ!」
カーリー「すー、はー!すー、はー!」
宝&ネ「くたばれ、このヤロウぉぉぉ!!」
ヒ「死なす、胤虎死なす……」
飛び交う魔法、空を裂く特技、血の絶叫、骨肉の悲鳴、絶望のあえぎ……阿鼻叫喚。
宝「タル・カジャ!タル・カジャ!タル・カジャ!雷震王母の蹴り!」
ネ「メ・ディアラマ……天罰!木っ端みじん斬り!」
シ&ユ「わーわーわー!」
宝「ちっ、ダメージ与えた頭っから回復しちまうから、決着がつかねえっ。」
シ「それよりも、俺ら殺す気か!」
ユ「シックス……俺たちこんなところで終わるんだね……」
シ「縁起でもねえこというんじゃねえ!」
ユ「俺……もっとシックスと仲良くしたかったな………………バイバイ、シックス……がくっ。」
シ「ユ、ユーイチぃぃぃ!」
ユ「……熊に遭った時は死んだまね……」
シ「……それで助かると思うか?」
ヒ「ひ、ひははは!食らいなさい胤虎!究極魔法、可愛さ余って憎さ百倍メギドラオ〜ン!」
SE(コシューーーーーー……ドッギャーン!)
ユ「ああ!!トレーラーハウスの前半分が!」
シ「い、今だ!俺はあの穴からズラカルぜ!」(すたこらさっさ)
ユ「ま、待ってよぅ、シックス〜!!」(たたたたっ)
宝「アナト!ヴィシュヌ!メタトロン!ああ、俺の仲魔たちが!」
ネ「くくく、残るはアンタ一人みたいね……覚悟なさい!」
宝「何でメギドラオンが使えるんだ!?くそっ、このまま終わる俺じゃねえ!出でよニュー仲魔、霊鳥ガルーダ(LV63)!」
ガルーダ「……我ガ力ヲ貸ス時ガ来タヨウダナ、召喚士ヨ。」
ネ「はんっ、今更ガルーダ程度を呼び出した所で……」
宝「ガルーダを舐めるなよ、ネミッサ!ガルーダ、連中を時空の彼方へ消し飛ばしてしまえ!ぱろぷんて!」
ガルーダ「ろすと・わーどカ。許容範囲ダナ。」
宝「何が出るかな、何が出るかな……」
そしてガルーダの口から紡ぎ出される古の響き。 空をゆさぶり時を歪める失われた旋律。 次元が裂ける。
ヒ「ま、曲がる〜、角が曲がって見える〜。」
宝「うえええ、気持ちわりぃ………………おさまったか。ん?なんだ、あのでっかい顔は。」
顔「我を崇めよ……我が並ぶものなき至高の名を称えよ……我こそは万物の父にして絶対の存在なり。」
ネ「なによ、あの偉そうな顔は。ネミッサにそんな口きいて、喧嘩売ってんの?」
宝「な〜んかどっかで見た気が。」
顔「古の言葉を弄びて我を愚弄したそなたらの罪、死をもってしてもまだあがなえぬ。我が裁きの雷に撃たれて、この世の終わる時まで地獄の業火に焼かれ、悶え苦しむがよい!」
宝「……神か。」
ネ「だから、こんなところで、かっこつけたって……」
顔「(ぴーーーーーーーーー)!!自主規制。特技ゴッド・ボイスだよん。」
SE(ちゅどーーーーーーーん) トレーラーハウス、ドリフ並に大爆発。それを眺めるシックスとユーイチ。
ユ「あららら……」
シ「やっぱり……」
ランチ(以下ラ)「な、なんだこの有り様は!どうした、シックス!」
シ「げ、ランチ!」
ラ「人の顔見るなり何だ、お前は。それよりもどうした!?またファントムか!?」
シ「いやー、ねえ……それよりもアンタ何処いってたのよ?遅かったじゃん。」
ラ「芝浜コアのジャンク屋でリーダーに出会って、話しがてらここまで来たからな。」
シ「げっ、リーダーも来ちゃったのかよ!」
ラ「だから、さっきから何なんだ、お前は。俺やリーダーが来ちゃいけないのか?」
シ「いや、別にいいんだけどよ……」
ラ「それよりも、これはどうしたんだってんだ!お前らだけか、トレパンとヒトミはどうした!おいリーダー、リーーダーー!早く来てくれ!」
ランチが地上に向かって呼ばうと、くたびれたスーツにスニーカーの男が走って来た。 TOKIOの城島ではない。スプーキーこと桜井雅宏その人である。
スプーキー(以下ス)「どうしたランチ、さっき物凄い音がしたが……あ、僕のトレーラーハウスが燃えてる……冗談だろ?」
ラ「どうやら、俺らの留守中にまたファントムが来やがったらしい……あっ、トレパン、ヒトミ!無事だったか!」
ネ「無事なはずないでしょ……何なのよあの顔は……」
ヒ「あれ……私一体……」
宝「ううううう、ヤロウ、いかしたロッケンローラーだったぜ……がくっ。」
ス「ふう。まあ、みんな無事で済んだだけよかったんだが……ローンがまだ十五年……」
ラ「おいシックス、ユーイチ、何が起こったんだか落ち着いて話してみろ。」
シ「……って言われてもなー……」
ユ「スプーキー……怒らないって約束してくれる?」
ス「僕が君たちのリーダーだからといって、頭ごなしに君たちの行動を非難するつもりはない。出来得る限り、君たちの自主性を尊重するつもりだ。怒りはしないよ。」
ユ「……本当に?」
ス「ああ。約束する。」
シ「リーダー……その言葉、忘れないでくれよ。」
ラ「シックスお前、さっきからみょーに態度が不自然だな。」
シ「ハハ、ソウ?ソンナコトネエッテ。」
ラ「そんなことあるだろ。がちがちじゃねえか。」
ユ「スプーキー耳貸して……実はこれこれしかじか……」
ス「ふむふむ………………ああ……つまりこれはファントムの仕業ではなく、シックスとトレパンの喧嘩がはずみで怒ったヒトミちゃんとトレパンの喧嘩が、こういう事態を引き起こした、と……こういう訳か。はは、ははは……」
ラ「リーダー……笑いが引きつってるぜ。」
宝&ネ&ヒ&シ「も、申し訳ない……」
ラ「それにしてもお前らなあ、喧嘩は皿を投げ合う程度にしとけ!仲間内で悪魔呼び出したり訳の分からん術を使ったり、力の使い方を間違うにも程があるぞ。」
ネ「今回ばっかりはアタシも反省せざるを得ないわ……」
ヒ「私も……ぐうの音も出ない……」
宝「……ぐう。出たぞ、ぐうの音。」
ヒ「胤虎、あなたねえ……!」
ラ「……このバカ……」
ス「はははー、僕の全財産があそこで燃えてるよ、ランチ。一体どーすればーいーかな。」
ラ「リーダー、その質問について俺はあえてノーコメントだ。かわりに、このどうしようもない奴等を好きにしてくれとだけ言っておこう。お前らもそれでいいな。」
宝「い、異論はねえっす……」
ネ「右に同じ……」
シ「仕方ねえよな……」
ス「ふふふ……君たち、その言葉にウソ偽りはないね……」
シ「リ、リーダー、怒るのはなしだぜ!さっき約束したっしょ!?」
ス「んー?約束は破らないよ。だが、怒るということと責任ということは、また別問題なんだな、これが。」
と言いつつ懐からおもむろに計算機をとりだし、キーを叩き始めるスプーキー。
ス「まず2590だろ、200だろ、30だろ、18だろ……」
宝「嫌な予感がマッハで俺の精神を侵食していっているのだが……」
ス「まあ、こんなもんだな。合計3211万とんで56円、払ってもらうよ。」
シ「マ、マジかよぉぉぉぉ!」
ヒ「リ、リーダーそんな殺生な……」
宝「ま、待ってくだせえお代官さま……俺たち仲間じゃなかったのかってば!」
ス「言ったろ、それとこれとは別問題だって。身内であろうが友であろうが、取るべき責任はとっもらわないと。世の中って世知辛いんだよ、知ってたかい?」
ユ「鬼や……この人は鬼や……」
ス「なに、そう悲観することもない。3200万を4で割れば、一人頭800万だ。ちょっとは少なく思えただろう?」
ユ「……ってなんで4で割るの!」
ス「トレパンだろ、シックスだろ、ヒトミちゃんにユーイチ。四人じゃないか。」
ユ「なんで俺が入ってるのさ!」
ス「シャラップ!ただ傍観しているのは幇助も同じ、同罪だ!」
宝「……だってよユーイチ、お前も仲間入りだ……」
シ「さあ落ちてこい、落ちてこいよ、ユーイチぃ……」
ヒ「……楽しいわよぉ、毎日が地獄で……」
ユ「亡者がおいでおいでしてるよぉ、のぉぉぉぉ!」
ラ「……リーダー、それはあんまりにもアレじゃないか?第一こいつら、支払能力がねえだろ。」
宝「うおおおおお!潤ちゃんナイス!」
ス「そのことについては大丈夫。金は天下のまわりもの。僕の人脈を考慮した場合、手段を選ばないのなら方法はいくらでもある。」
シ「リーダーの人脈って……?」
ス「今ここで言っちゃったら、君たち、逃げ出すだろ?だから言わない。」
ラ「……」
ユ「それって何だよぉぉぉ!」
ス「ええ〜い、口答えは無用だ!ランチ、この罪人どもをす巻きにして地下の拷問室に叩き込んでおけ!」
ネ「いいい!?ランチ、リーダー止めてよ……ってアンタ縄取り出して何してんの!」
ラ「すまん、お前ら。俺はリーダーの逆鱗にふれたくないんだ……」(くるくるくる〜)
宝「うあああ、あっという間に巻かれてしまったっ。」
ス「ひったてい!」
ラ「へいへい……」
シ「いやだぁぁぁ、死んだ方がまだマシっぽいじゃねえかぁぁ!」
ユ「お父さん、お母さん、僕はお空の星になります……」
ス「これにて、一件落着ぅぅぅ〜!」
宝「うががああああっ。リーダー、あんたこそ本物のロッケンローラーだぜぇぇぇ!」
ラ「………………いいのかよ、こんなオチで……」
そんなこんなで「完」
西暦1999年10月11日
筆:雲光司洋
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